金融機関職員ほど資格試験の取得をする業種は無いのではないでしょうか?
毎日の業務で疲弊し「夜勉強なんてやってられるか!」とちゃぶ台をひっくり返したい気分ですよね。
しかしそんなことばかり言ってられません!!
なぜなら昇格するためには資格を取得するしかない。
毎年受けさせられるなら早く取得した方がいいなと考えた私は入庫2年目で合格しました。
入庫して間もない同世代の皆さんにポイントさえ分かれば合格が簡単だと知ってもらいたく記事にしました。
ではどうやって合格に至ったのか徹底解説していきます!!
上級実務試験を合格するには試験の仕組みを理解することが一番の近道!
上級実務試験とは信用金庫職員としての実務知識を問う検定試験です!!
具体的な試験内容は以下の通りです。
基礎実務検定(全問三者択一式)
- 預金15問×各2点=計30点
- 融資15問×各2点=計30点
- 為替・手形交換10問×各2点=計20点
- 金融経済常識10問×各2点=計20点
上級実務試験(全問四者択一式)
- 融資審査・管理・回収15問×各2点=計30点
- 企 業 分 析15問×各2点=計30点
- 金 融 法 務10問×各2点=計20点
- 「税務」「金融・財産相談」「金融経済常識・マーケティング」から一問選択10問×各2点=計20
基礎実務検定と上級実務検定は皆さんが既に勉強されている全信協通信講座のまとめとして受ける試験です!!
全信協通信講座とは?
全信協通信講座とは2つの意味として定義されています。
- 「金融人養成講座」
- 「信用金庫人養成講座」
「金融人養成講座」は13講座で構成されており、金融機関職員として求められる金融経済、業務知識等を学ぶ内容となっています。全講座を受講することにより、(信用金庫の行う)金融業務についてひととおり理解することが可能となっております。
また「信用金庫人養成講座」は、信用金庫の経営理念を理解すること等を目的とし、2講座で構成されております。
これらの講座を全て習得できれば立派な信用金庫人となれるわけですね!!
ではどんな科目があるのでしょう?
講座科目一覧(入庫年数は協会公表の取得目安です。)
- 初級職員講座 入庫1 年目
- 預金講座 入庫1〜3年目
- 融資講座 入庫1〜3年目
- 為替・手形交換講座 入庫1〜3年目
- 初級簿記講座 入庫1〜3年目
- マーケティング講座 入庫3〜5年目
- 企業分析講座 入庫3〜5年目(初級簿記講座修了者が望ましい)
- 金融・財産相談講座 入庫3〜7年目
- 金融法務講座 入庫3〜7年目
- 融資審査・管理・回収講座 入庫3〜7年目(融資講座および金融法務講座修了者が望ましい)
- 税務講座 入庫3〜7年目
- 年金基礎講座 入庫3〜5年目
- 営業店経営戦略講座 営業店長ないし営業店長候補者「信用金庫人」養成講座
- まごころ力講座 入庫1〜2 年目
- 課題発見・解決力講座 入庫5 年目〜(企業分析講座修了もしくは同程度の知識を有する職員が望ましい)
ざっとこんな感じですね。
簡単に言えばすべての通信講座が完璧なら金融業務の事務実務が完璧ってこと!!
そしてこの通信講座合格の先には上級実務試験合格が待っているという事ですね!!
上級実務試験って難しいの?気になる合格率は?
事務処理が完璧になるという魔法の検定試験、上級実務試験ってどのくらい難しいのでしょうか?
基礎実務試験は入庫2~3年目の職員を対象としています。
それに対して上級実務試験は基礎実務試験に合格しかつ入庫5年以上の職員を主な対象としています。
しかしこれはあくまで目安であり基礎実務を受けたことがない2年目の私でも受験可能です。
なんと毎年、基礎・上級合わせて2 万人前後が受験!!
2015年10月に実施した実務試験の合格率は、基礎が32.0%、上級が11.8%でしたが、平均的に15%程度です。
「いやそれ難しくないかいダンナ?」と思っているでしょうが、単純に受けているだけの人が必ずいるので真面目にやれば実質3人に1人は受かるでしょう!!
なぜ上級実務検定を早く取得するのか?
上級実務試験は5年目以降の職員を対象としてるんだから5年目にとればいいじゃん!って方も多いですよね?
合格への第一歩は『合格したい』という意欲を持つことなので簡単に私が思った理由を書きます。
- 5年目より2年目でとった方が人事考課があがる。
- 同期で一番であり続ける
- 怒られたくない笑
上の2つは昇進の事です。
社会に出て一番最初に違和感を感じるのは同い年の先輩で階級の差があることではないでしょうか?
営業などの業務は不確定要素が大きく自分で出来る範囲が限られますが、資格取得は自分との闘いです。
そして3つ目ですが笑っていますが笑い事ではありません。最重要の問題です!!
私は全くもって怒られるのが嫌いで怒られるとやる気が0になります。
そこで考えたのが事務処理完璧にすれば怒られる回数が減るんじゃね?作戦です!!
先ほど事務が完璧になるという魔法の検定試験と記載しましたが間違いです。事務を完璧に近づけた先に上級実務試験の合格があります。
いやほんとに業務真面目にやれば試験受かるし、試験の問題完璧ならお客の質問完璧だし・・・
もう天下取ったな状態です。
あとの細かいヤラカシは新人なんでテヘペロで、ごまかせます!
step
1怒られたくない
- ガミガミ言われたらやる気無くなるやん
step
2事務処理覚える
- お客さんに迷惑かけれないし
step
3試験の問題に興味
- あっこれ知ってるへ~こんなルールがあるんだ
step
4合格
- 上級実務試験合格
最短合格へのポイント
ここまで読んでくれた方は既に合格している様なものです笑
皆さんが一番抵抗がある試験勉強は毎日の業務と繋がっているので、日中勉強出来ている様なものというのが分かったと思います。
そして具体的な試験合格のポイントですが...
一つ目は出題範囲が限られているということです。
先ほど紹介した通信講座科目15個の中で上級試験に関係あるのは「融資審査・管理・回収」「企業分析」「金融法務」「税務」「金融・財産相談」「金融経済常識・マーケティング」のみです。
つまりこの科目以外をとる意味はありません。
皆さんが陥りやすい最大のミスは受講対象年数です。
入庫1~3年目をまずは受験したくなりますが、ハッキリ言って必要ありません。
なぜなら基礎実務試験を合格しなくても上級実務試験は合格できるからです。
上級実務試験の科目を受講しないのはミスミス勉強機会をドブに捨てている様なものです。
二つ目は配点が20点の金融法務を侮ってはいけないという事です。
どうしてもポイントゲッターの融資審査や企業分析に目がいきがちですが、最低でも各科目40%以上必要であり金融法務の点数が足りなかったという方がうチラホラいます。
配点が低いということは40%の条件がシビアに計算されるポイントになり、カバーしにくい科目であることを念頭に置いておきましょう。
本気でとりたいなら業務理解度を上げるのが最速!
検定試験の勉強なんて試験問題をときまくるって思っていると思いますが・・・
どうせやるなら一緒に優秀への道を駆け上がるべきです!!
そこまでして出世したくないですか?
出世したら給料今とは全然変わりますよ笑
よくわからない上司がもらっている給料を考えてみて下さい。(キーッ!)
今やる自分への投資が今後の社会新人性を左右することになるかもしれませんよ。
正直、読まなくてもそっと机に入れておくだけで全然違います笑
上級実務試験合格はあくまで方法であって目標はもっと先に
上級実務は現状をより良くする方法であって目標ではありません。
私のように怒られたくないや出世したいという野望をもち、毎日の仕事を充実させるために資格試験を利用しましょう。
ポイント
- 業務と試験は繋がっている
- 通信講座の科目が上級実務試験の大門になっている
- 配点の低い金融法務を侮るなかれ
どうせ働くなら意識して毎日の業務に励みましょということでした~
筋トレも意識することが一番大事らしいですしね笑