動画に最適化したカメラ
VLOGCAM ZV-1とLUMIX G100
価格:99,900円 | 価格:101,000円 |
Vlog用のカメラ「SONY VLOGCAM ZV-1」と「Panasonic LUMIX DC-G100」を比較しました。
2台は注目の動画機ですが、それぞれ特徴があり異なった趣向で作られています。
ユーザーとしては違うからこそ選びがいがある!
そこでライバル機である「SONY ZV-1」と「LUMIX G100」の違いをまとめました。
「VLOGCAM ZV-1」と「LUMIX G100」の違い
サイズはVLOGCAM ZV-1の方がコンパクト
大きさ
- VLOGCAM ZV-1:幅 105.5mm x 高さ 60.0mm x 奥行 43.5mm
- LUMIX G100:幅 115.6mm x 高さ 82.5mm x 奥行 54.2mm
サイズはZV-1の方が幅10.1mm、高さ 22.5mm、奥行 107mm小さいです。
一回り小さいと言えるでしょう。
センサーサイズはZV-1が1インチ、G100がマイクロフォーサーズ
センサーサイズの違いがZV-1とG100のもっとも大きな違いです。
ボディのサイズがZV-1の方がコンパクトなのはそもそもセンサーサイズが小さいから。
コンデジのZV-1とミラーレス一眼レフのG100。
2機種はVLOG向けという同じコンセプトを持っていますが全く異なるカメラであると言えるでしょう。
レンズ付け替え可能なG100は一歩優勢
ZV-1の不満点としてよくあげられているのが、バッテリー消費が激しすぎる点と画角が狭い点。
画角が狭いとどうしても自撮りの時に画面に対する顔の比率が大きくなってしまいます。
G100はレンズの付け替えができるので超広角なレンズを使えば思い通りの自撮りが可能です。
レンズを変えれるというのはG100の大きなメリットです。
G100はファインダーあり
「LUMIX G100」にはファインダーが搭載されている点は見逃せません。ZV-1は動画に振り切る&低コスト化のためにファインダーがありません。
手振れ補正はG100の勝利
G100はカメラ本体の5軸電子手ブレ補正と、レンズの2軸光学手ブレ補正が連動する、ハイブリッド手ブレ補正を採用しています。
強力な手振れ補正で自撮り時も重宝します。
ですが、電子手振れ補正はかなりクロップがかかるので注意が必要です。(クロップされるのはZV-1の電子手振れ補正も同じ)
「VLOGCAM ZV-1」と「LUMIX G100」の同じ・似ている点
録画し忘れ防止機能あり
動画撮影した後に「録画し忘れてた」ということがよくあります。
そこでVLOGに最適化したこの2機種は録画し忘れを防ぐ機能があります。
ZV-1は前面に赤いランプがありそれで録画しているか確認できます。
G100は録画中は液晶モニターに赤枠が付き一目瞭然です。(ON/OFF設定あり)
バリアングルモニターだから自撮り撮影もバッチリ
どちらもバリアングルモニターを採用しており、自撮り時は正面に液晶を向けることができます。
両者とも音にこだわっている
動画機ということで2機種とも音にこだわった作りになっています。
ZV-1:指向性3カプセルマイク搭載
ハンディカムで採用されていた高性能なマイクでクリアな録音を実現!
G100:ノキアの「OZO Audio」採用
3つの内蔵マイクが搭載されている。顔・瞳AFと連動し収音範囲を自動で調節するモードがある。
両者聞き比べたわけではないのでどちらが音が良いかわかりませんが、両者とも普通のカメラよりも音にこだわった作りになっています。
風きり音対策
VLOG撮影は外で行うことが多いです。そこで気になるのが風きり音対策。
「SONY ZV-1」は上記写真の”ファサファサ”が付属しています。
「LUMIX G100」は設定の中に低音を無くす設定がありそれを使えば風きり音を低減できます(ウインドウノイズは低音)。
また、両者とも外部マイクに対応しているのでより音にこだわりたい人のOK。
どちらも端子はmicroUSB
接続端子はUSB-CではなくmicroUSBです。この点は2020年に発売されるカメラとしては残念な点です。
「VLOGCAM ZV-1」と「LUMIX G100」のスペック比較
基本スペック
ZV-1 | DC-G100 | |
価格 | 99,900円 | 101,000円 |
センサータイプ | 1.0型センサー | マイクロフォーサーズ |
画素数 | 2100万画素(総画素) 2010万画素(有効画素) |
2177万画素(総画素) 2030万画素(有効画素) |
記録メディア | SDカード SDHCカード メモリースティック Duo メモリースティックPRO Duo SDXCカード メモリースティックPRO-HG Duo |
SDカード SDHCカード SDXCカード |
撮影感度 | 通常:ISO125~12800 拡張:ISO80、100、25600 |
標準:ISO200~25600 拡張:ISO100 |
記録フォーマット | JPEG/RAW | JPEG/RAW |
連写撮影 | Hi: 最高約24コマ/秒、Mid: 最高約10コマ/秒、Low: 最高約3.0コマ/秒 | メカシャッター/電子先幕時:約6(AFS)約5(AFC)コマ/秒 電子シャッター時:約10コマ/秒 |
シャッタースピード | 30~1/32000 秒 | 1/16000~60秒(シャッター方式自動切換) |
露出補正 | ±3.0EV、1/3EVステップ | ±5EV、1/3 EVステップ |
ファインダー形式 | ー | LCOSビューファインダー |
ファインダー視野 | ー | 約100% / 約1.46倍(35mm判換算:約0.73倍) |
オートフォーカスモード | オートフォーカス(AF-S)、オートフォーカス(AF-A)、オートフォーカス(AF-C)、ダイレクトマニュアルフォーカス、マニュアルフォーカス | 映像検出によるTTL方式(コントラストAF)、[AFS(シングル)] / [AFF(フレキシブル)] / [AFC(コンティニュアス)] / [MF] (メニュー切換え) |
ホワイトバランス設定 | AWB / AWBc / AWBw /晴天 / 曇り / 日陰 / 白熱灯 / フラッシュ / ホワイトセット1・2・3・4 / 色温度1・2・3・4 / ホワイトバランス微調整(2軸方式)、ホワイトバランスブラケット | オートホワイトバランス、太陽光、日陰、曇天、電球、蛍光灯(温白色)、蛍光灯(白色)、蛍光灯(昼白色)、蛍光灯(昼光色)、フラッシュ、水中オート、色温度&カラーフィルター、カスタムWB |
インターフェース | マルチ端子、USB2.0、HDMIマイクロ | microUSB2.0、HDMIマイクロ |
外部マイク | 3.5mm ステレオミニジャック | 3.5mm ステレオミニジャック |
防塵防滴 | ー | ー |
NDフィルター | ー | ○(3段分) |
質量 | 約294g(バッテリー、メモリーカードを含む) 約267g(本体のみ) |
約345g (バッテリー、メモリーカード含む) 約303g (本体のみ) |
大きさ | 幅105.5mm x 高さ60.0mm x 奥行43.5 mm | 幅115.6mm×高さ82.5mm×奥行54.2mm |
発売日 | 2020年06月19日 | 2020年8月20日 |
動画性能・モニター
4K対応 | 〇 30P |
〇 30P |
動画形式 | AVCHD: 24M FX(1,920x1,080/60i) / 17M FH(1,920x1,080/60i)、XAVC S 4K: 30p 100M(3,840x2,160/30p) / 30p 60M(3,840x2,160/30p) / 24p 100M(3,840x2,160/24p) / 24p 60M(3,840x2,160/24p)、XAVC S HD:60p 50M(1,920x1,080/60p) / 60p 25M(1,920x1,080/60p) / 30p 50M(1,920x1,080/30p) / 30p 16M(1,920x1,080/30p)/ 24p 50M(1,920x1,080/24p) / 120p 100M(1,920x1,080/120p) / 120p 60M(1,920x1,080/120p) | [4K] 3840×2160, 30p記録, 100Mbps(センサー出力30コマ/秒) [4K] 3840×2160, 24p記録, 100Mbps(センサー出力24コマ/秒) [FHD] 1920×1080, 60p記録, 28Mbps(センサー出力60コマ/秒) [FHD] 1920×1080, 30p記録, 20Mbps(センサー出力30コマ/秒) [FHD]1920×1080, 24p記録, 24Mbps(センサー出力24コマ/秒) [HD] 1280×720, 30p記録, 10Mbps(センサー出力30コマ/秒) |
動画フォーマット | MP4 | MP4 |
音声記録方式(圧縮) | AAC(2ch) | XAVC S:LPCM 2ch、AVCHD:ドルビーデジタル(AC-3) 2ch(ドルビーデジタルステレオクリエーター搭載) |
液晶モニター | 3インチ 92.16万ドット |
3インチ 184万ドット |
バリアングルモニター | 〇 | 〇 |
タッチパネル | 〇 | 〇 |
ローパスフィルターレス | 〇 | ー |
PictBridge | ー | 〇 |
PRINT Image Matching | 〇 | ー |
光学手ブレ補正 | 〇 | 〇 |
ボディ内5軸手振れ補正 | ー | 〇 |
レンズ
レンズ構成 | 9群10枚(AAレンズを3枚含む非球面レンズ9枚) | 7群8枚(非球面レンズ3枚、EDレンズ1枚) |
焦点距離 | 9.4~25.7mm (35mm判換算値:24~70mm) |
12mm~32mm (35mm判換算 24mm~64mm) |
F値 | F1.8~F2.8 | F3.5-5.6 |
画角 | 84°-34°(35mm換算24-70mm) | 84°~37° |
質量 | ー | 70g |
*G100はLUMIX G VARIO 12-32mm / F3.5-5.6 ASPHが付属しているのでそちらのスペックを参考に記載しています
ネットワーク
Wi-Fi | IEEE802.11b/g/n | IEEE 802.11b/g/n |
Bluetooth | Ver. 4.1 | Ver. 4.2 |
NFC | - | - |
駆動時間
実動画撮影時 | 液晶モニタ使用時:約45分 | 液晶モニター使用時:約40分 ファインダー使用時:約35分 |
静止画撮影時 | 液晶モニタ使用時:約260枚 / 約130分 液晶モニタ使用時(モニター自動オフ 2秒設定時):約410枚 / 約205分 |
液晶モニタ使用時:約270枚 ファインダー使用時:約250枚 省電力ファインダー撮影設定時:約900枚 |
連続動画撮影時 | 液晶モニタ使用時:約75分 | 液晶モニター使用時:約80分 ファインダー使用時:約70分 |
「VLOGCAM ZV-1」と「LUMIX G100」の選び方まとめ
ZV-1がオススメなのはこんな人G100がオススメなのはこんな人
どちらも動画向けでお手軽なカメラです。最初の一台には持ってこいのはず!
大きな違いはLUMIX G100はセンサーサイズがZV-1より大きく、レンズ交換式という点でしょう。
レンズ交換ができると超広角や望遠などさまざまなシーンに対応できます。ですが、自分の思い通りに撮りたいと思ったら追加でレンズを買う必要性が出てきます。レンズ沼なんて言葉もあり、どんどん費用がかさんでいくかも...
ZV-1はレンズを交換できません。自由度は低いですがわかりやすいです。
カメラ初心者にはこのぐらいシンプルな方が使いやすいのではないでしょうか。
結論:カメラに対して前のめりな人はLUMIX G100、簡単で分かりやすい方がいい人はVLOGCAM ZV-1がおすすめ